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炭窯火入れ式

どーも。久々に青空が広がり山も暑くなりそうです。
僕が夏のシーズンに働いているまる文農場に新しい炭窯ができたので、満月の夜にあわせて”火入れ式”を行いました。
この火入れ式には炭焼きの名人の”ぎんちゃん”こと81歳の杉浦銀治さんが駆けつけてくれました。かなり大きな炭窯でだいたい縦4メートルよこ3メートルくらいの長方形の釜です。まず、釜の中に細い木から太い木を順番ぎっしりと詰め込みます。釜の真ん中に、塩、米、野菜、お神酒をお供えし、それを窯の4つのかどにお供えします。そして、炭がうまく焼けるように、自然の恵みに感謝の祈りを捧げわくわくしながら、豪快にみんなで火を入れるのです。
満月の空の下、真っ赤な炎がもえあがり大量の白い煙が願いを乗せて空にあがっていきました。自然の中で煙に巻かれながらお神酒を飲み、火を眺めているとタイムスリップして大昔の人間になったような気になります。
銀ちゃんは81歳になる今でも、世界中を飛び回り多くの人を”けむに巻きながら”炭の重要性を知らせ,土地にあった炭の焼き方を教えています。炭を畑に入れると酸性になった土壌を中和したり、土の中に空間を作り多くの微生物のすみかになり土壌が改善され、植物の根がしっかりと張ります。川に入れると川の水を浄化し、そのまま入れておいても自然物なので害もなく奇麗な川に戻します。炭を焼く時の煙からは木作液がとれて、それもまた、消毒や殺菌作用があり、農薬の代わりになります。他にも炭の用途はほんとうに多様で多くの可能性を秘めています。
”炭は地球を救う”と言いながら、81歳のおじいちゃんが必死になって炭焼きを世界に広めています。これって、どうおもいますか?これからを生きる僕たちのような若い世代の人たちがもう少し身近に環境問題や子供の未来、自分たちの未来を考えていかなければいけないと思います。そして、お年寄りの”知恵”を受け継いでいく事は、未来に大きな力になるような気がします。
炭について詳しく知りたい方は、銀ちゃんが編集した農文協からでている”火と炭の絵本火(おこし編、炭焼き編)”、を読んでみてください。面白いですよ。
そして、機会があれば炭焼きをしてみてください。”煙”には不思議な力があるのかも!!


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