風力発電計画

選挙もすっきりしないし台風の接近で風があがってきて天気も下り坂です。
根子岳の稜線も強い風がふいてるんだろうなぁ。
メールチェックをしていたらこんなメールが届いていました。風力発電についてです。以下抜粋
環境省は、これまで厳しい基準を設けて最低限の許可にとどめてきた国立公園内
での風力発電施設の設置に関し、方針を一転させ、推進していくことを先週、決
定した。国立公園内での風力発電施設建設は、景観への悪影響や、野鳥が風車の
羽に当たる「バードストライク」などの懸念で実現していなかったが、地球温暖
化対策が進まない中、温室効果ガスを排出しないクリーンエネルギーとして、風
力発電導入の必要性が一層高まったとして、方針転換することにしたという。来
年度から３年計画で計30億円を投入し、バードストライクの防止策などを検討す
るとのこと。具体的には、渡り鳥の接近をレーダーで把握して風車を止めること
ができるか、野鳥が近付かない色があるか、夜間のライトアップは鳥の衝突防止
に効果があるかなどを研究するという。また、景観影響評価のマニュアルを作成
したうえで、電力会社などに設置を働きかけていく予定だ。

僕の地元でも風力発電計画が持ち上がっています。話がでてから２年ほどたちましたが、
もちろんまだ、調査段階で建設はまだ結果はでていません。
風力発電は、大きな目で見ると自然の風を利用し石油燃料を使わないクリーンな次世代エネルギーとして大きな可能性をもっていますが、公共工事です。WAKUをあててその中をのぞいて見るとそれに伴う環境の犠牲やそこに暮らす動物、人、そこに訪れる人、そこの持ち主や、そこで働く人などの関係があります。土地の持ち主や会社は地方税や借地料が収入として期待されます。工事する業者や発電機を販売する会社も大きな収入があります。住んでいる人たちにも風力発電所を見にくる観光客が期待されています。
まあ、そんなに風力発電で観光客が増えるとは思えないけど。。。
きっと、毎日プロペラの音をきき、今までの景色とは違う山の麓で暮らさなくてはなりません。しかも、11機の土台と柱が立ち並び、羽の長さは３５m合計で１００mを超える建設物です。それを運ぶために大型のトレーラーが走れるように森を切り開き道を造り、風車ひとつ建てるのに10tダンプ720台分の土砂を運び出さなくてはならなくて、11機作るには約8000台分の土砂を運び出すのです。
工事期間は、大きな騒音が静かだった山の中に響き渡り動物たちに大きなストレスを与えます。自分のうちの横で工事されたらたまりませんよね。騒音おばさんじゃないけど、迷惑をかけたらおこられるのが当然です。動物も一緒です。彼らは訴える事が出来ない代わりに姿を消していきます。他にも水源地の問題やイヌワシの事、土砂崩れなどの懸念などなど問題はたくさんあります。
もちろん風力発電は、有効なエネルギーでこれから増えていくと思いますが、もっと小さいもので自分たちの電力を自給自足できて維持管理ができるサイズの風力発電が良いのではないかと思います。大きいものは、壊れた時の修理やメンテナンス、もし風が吹かず失敗した時に取り外すにしても大掛かりな工事が必要になります。
僕の住んでいる峰の原は昔の何倍もの電力を使っているとは思えません。大きな都市や一部で必要な電力のためにどうしてこの美しい山にそれを建てなくてはならないのでしょうか？しかも、これから人口は減ってゆくしお年寄りが増えるから早寝早起きで電気はそんなにいらないはずなのにどんどん発電所をつくろうとします。風力発電などの自然エネルギーを使った発電所を作るなら、原子力を減らすとかそんな風にはならなそうだし、どこまで電気が必要なのかと考えてしまいます。電気のおかげで便利な生活が出来るのは事実ですが必要以上の電力は、無駄なのではないのでしょうか？浪費する事より節約する事、生活を見直す事が先だと思います。
それから、景色はここを訪れる人やこの景色を見ているすべての人たちのものでもあります。変わらないモノを求めています。壊してしまったらもとにはもどりません。もし、元に戻すにも多くのお金がかかります。風力発電をするならうまくいかなかった時に取り壊し、元の森に戻すための予算も決めておいてほしいものです。
まだ、どうなっていくのかわかりませんが僕は個人的には反対です。この問題は、ここの小さな地域の中だけで考える事ではなくて多くの人々が関心を持ち、大きな世論にして、たくさんの人たちで考える事だと思います。年をとっても変わらない景色を見ていたいものです。もし、皆さんの住んでいるふるさとや大好きな場所が壊れたり変わってしまったらどう思いますか？


greenpeace!!